Rêve TAKARAZUKA REVUE 宝塚ブログ・タカラヅカの夢 

初演ベルばら以来のファンが公演感想、OG、その他、宝塚を語ります!

宙組『MAKAZE IZM』初日 プリンセスモンスターとマカゼにまかせろ!/花組中止😢 追記あり

1/9から始まりました、

真風涼帆リサイタル

『MAKAZE IZM』
構成・演出/石田 昌也

東京国際フォーラム ホールC (東京都)
2023年1月9日(月)〜1月19日(木)

 

初日に行ってまいりました。

→その後2回観まして、順番など入れ替え、追記しました。

 

花組大劇場中止

その前にまたショッキングなお知らせが…

<公演中止(1月10日)>花組 宝塚大劇場公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT -華麗なる香水-』

なお、1月12日(木)以降の公演実施につきましては、1月10日(火)中に、あらためてご案内いたします。

https://kageki.hankyu.co.jp/news/20230110_1.html

 

ああ…😢

星組東宝宙組バウに引き続き、花組ムラも中止に…。

前も書きましたが、本当に誰のせいでもなく、しかたないこと…。

それでもやっぱり、遠征中のファン友や、すべてのファンの方、

なにより、スタッフさん、ジェンヌさんのことを思うと心が痛みます…。

どうか、皆さんよくなりますよう…、

万全の再開ができますよう、祈っています。

 

追記:1/17まで中止の予定です。その後すぐに再開できますよう…

また新人公演も延期などの措置で開催できますように…!

 

MAKAZE  IZM初日は…

 

本当に当日始まるまでドキドキだった『MAKAZE  IZM』。

一言で言って「おもしろすぎた、よすぎた」

…オワリか!!

 

二言めはちゃんと…。

真風涼帆・ゆりかさんのヒストリーを、

組長すっしー(寿つかさ)さん、副組長で同期のまっぷー(松風輝)さん、

三番手ずん(桜木みなと)ちゃん、四番手もえこ(瑠風輝)ちゃんはじめ、

みんなで紡いでいく…という感じ。

そう、壮大なサヨナラショーです…。

 

そして、我々ファンと同じくらいの真風愛を

愛すべきモンスターちゃん(潤花ちゃんのNEW愛称(笑))が炸裂させております!

 

ヒストリーでは、懐かしく涙し、モンスターで笑う(笑)

まさに泣いたり笑ったり、休憩なしノンストップの忙しいショーです。

 

なお、グッズ的には、下記の通り。

Tシャツ…半分くらいの人が着用? ちなみに真冬でも会場内では1枚で大丈夫でした(熱気ムンムン)

ンライト…『FLY WITH ME』のときと違って、勝手に自分で判断してつけたり消したりでよいそうですが、「持ってたらよかった!!」という箇所あり。7割くらいの人が持っているように見受けられました。

ずんちゃんいわく「つけていただいたら、キレイで、助かります…助かる??」とのこと。

マフラータオル…『FWM』では、振る場面が指定されていましたが、今回はほぼ使いません。シカシ私は、何度かホロリと涙したので、そんな時は助かります

エコバッグ…公演バッグと違い、かなりの大きさ。私は会場内ではコートをたたんで入れておりました。パンフ、タオル、ペンラ、Tシャツ、ペットボトル、オペラグラス、マフラー、コートが入りました!

 

それでは内容、下記よりネタバレあり注意です。

あと、今手元にパンフがなく、順番が違っているかもです。

(まだ一回しか見てないのでスミマセン)

 

プロローグ~ダンディーコーナー

幕開きは、「アクトショー」(スペクトラム)、新曲の主題歌「MAKAZE IZM」だったと思います。

真風涼帆・ゆりかさんはじめ、メイクがポスターと同じく、ピンクっぽくてキラキラ✨。(メイクはCHIHARU(元・矢吹翔)さん)

キメ台詞は「マカゼにまかせろ!」

(さすがダジャレ好きダーイシ先生)

 

プロローグからしばらく「ダンディー」コーナーが続きます。

ずんちゃんメインの『カルト・ワイン』の歌があり、

私の大好きな『ダンディズム!』から「ダンディズムとは?」

「♪ダンディーそれは…」の歌もあったりして。

 

シトラスの風』から「Mr Bojangles」。

往年のダンサー、ボージャングル(すっしーさん)を歌うゆりかさん。

この場面、当時のお茶会で、すっしーさん大好きなゆりかさんが「すごく好きなシーン」とおっしゃっていたのを思い出します。

本公演では、ここ、愛月ひかるさん、澄輝さやとさん、蒼羽りくさん、和希そらさんたちもいて…

メンバーが変わっていったことに、寂しい気分にもなりました。

そんななか、すっしーさんももしかして、組替えとか何かあるのでは…と、寂しい予感もしたりして。(予感なだけです)

 

そして、

オーシャンズ11より「JACK POT」、

ロミオとジュリエットより「今日こそその日」(ティボルトですね)

『愛するには短すぎる』(ずんちゃんと二人で)

と、星組時代や宙組トップ時代の"ダンティー"な歌が歌いつがれ

『アクアヴィーテ!!』からプロローグ再現風に盛り上がります。

 

このあと、客席手拍子参加で、ずんちゃんメインで『NICE GUY!』

 

風と共に去りぬ…風共コーナー

上記『NICE GUY!』のあと

風と共に去りぬの音楽が…。

潤花ちゃんが、おなじみのスカーレットの衣装(白×緑)で「明日になれば」。

ゆりかさんがちゃんとヒゲつけて、バトラーの衣装で

「サヨナラは夕映えの中で」

 

わーーーーん😢😢

今のところラストになっている2019年のタカスペで、バトラーをやって以来、

ゆりかさんで『風共』観たいなあと思ってたのです。

(その時は「大きなスカーレット」<キキちゃんbyゆりかさん>でしたが(笑))

 

石田先生が他の先生に「真風で何を観たいか」とアンケートをとったところ、1位がバトラーだったそうです。

(ダーイシ先生、いい仕事してくれる)

 

『風共』自体は、昔ながらの作品ですし、賛否両論ありますが

私は、安奈淳さんが退めた作品でもあり、麻実れいさんの超絶ステキなバトラーで、再度沼にハマったこともあり、また真矢みきさんのバトラーも切なくて、

やっぱりこの作品は、胸に迫るものがあり…。

最後の最後に、ゆりかさんバトラーが観れてよかった!

潤花ちゃんのスカーレットも似合っていて、歌も頑張っていました!(知識的にはそんなにないそうです(笑))

 

『風共』といえばこのフィナーレ、

若手男役の「セントルイス・ブルース」(ずんちゃんセンター)

デュエットダンス「ナイト・アンド・デイ」(もちろん緑のスパン)

もあり、バトラー待望派には涙ナミダでした。

 

ジャパネスクコーナー

 

『白鷺の城』「夢か現か」の曲に乗せ、もえこちゃん登場からの

長めハッピのジャパネスクコーナー。

ちなみにハッピの背中側には、星☆、宙🌌、雪❄のアイコンが。

 

ゆりかさん出身の熊本の民謡「田原坂」を男役で男っぽく。

ゆりかさんと男役連で「人生を語らず」(吉田拓郎)

「人生を語らず」は、石田先生はジャスト世代だと思いますが、

堂本剛さんがカバーしたり、奇しくも拓郎さんが昨年表舞台からの引退を表明したり…

意外ではありますが、今のゆりかさんにぴったりの選曲なんじゃないかという歌詞です。

 

そして次は

出たーーっ、娘役でドッコイショ「ソーラン節」(潤花ちゃん出身の北海道民謡)。

ここは、やはり、宙組水産高校と化して、ゆりかさんの「ドッコイショ」も観たかったなー!

 

みんなでグルグル扮装…海人イレブンコーナー

このコーナーの幕開きは、ポスターと同じ衣装で、ゆりかさんソロ

ハネウマライダー」(ポルノグラフィティ だけど『VIVA! FESTA!』<in HAKATAも>からですね)。

この衣装、真冬なのに夏っぽくて、先行ポスターでは「?」だったのですが、

南のリゾートに来ていた設定だったのですね。

そして次回作カジノ・ロワイヤルできっと着るであろう、タキシードや燕尾、ネクタイ・スーツではないもの…ということで、リゾート風ジャケットになったそうです。

 

リゾートに休暇にやってきた「ミスターS」(ゆりかさん)。

女の子を侍らせ、

「モンローウォーク」(南佳孝)。

個人的に「PARADISO」とか「スローなブギにしてくれ」とか、この「モンローウォーク」とか、南佳孝さんのメロディー、好きです! 

宝塚の男役に合ってると思います。

 

さて、ミスターS、「カンパニー」からの電話で呼び戻されそうになりますが、

「あそこはひどいところだ。こないだはノーヘルでバイクに乗って免停くらったよ(ハイロー)」とヒナンゴーゴー。

が、「Journey to the past (過去への旅)」が始まり…。

シーン名は、オーシャンズならぬ海人イレブン笑

 

下級生たちが、ゆりかさんの過去の主演作を扮装して歌い、途中からは一緒に歌います。

桜木みなと天は赤い河のほとり
真名瀬みら『ランスロット
雪輝れんや『日のあたる方へ』
若翔りつ『ヴァンパイア・サクセション』
湖風珀『異人たちのルネサンス
秋音光『黒い瞳
優希しおん『アナスタシア』
紫藤りゅう『Never Say Good Bye』

そして、潤花ちゃん男装のシャーロック・ホームズ

からの

「Journey to the past 」(『アナスタシア』)…。

どれも、当時の舞台がよみがえってきて、うるうる😢

特に『天河』と『アナスタシア』は個人的に大好きだったので…。

(結構全部好きなのですが)

 

そして「ミスター」は、次なる任務(スパイ!!)に向け、カンパニーに戻ることになりました。

 

で、娘役連で「明日も」(SHISHAMO)

 

トークコーナー

宙組ファンの方々は、もうTwitterなどで速報を観ていらっしゃるでしょうし、

2日目のもすごかった…とすでに読んでいますが…

トークコーナー

潤花モンスター、大暴走&大爆笑

でした(笑)。

 

もともと、すっしー、まっぷー、ずんちゃんが、ペンライトを使って、アンケートをしようとしたところ…(FWMでもやってました)

 

桜木「ではここで、アンケートを…」

潤「あのっ、私っ、サプライズで、ペンライトでハート❤を作りたくて!!」

桜木・寿・松風「へっ!?」

桜木「いや、でも、これ、ゆりかさんに聞こえてるよ…?」

潤「ダイジョウブです! 絶対聞かないでくださいって昨日言っておきました !

  (客席に)…じゃあ!私がハートをなぞるので、私に指されたなって思う人は赤で!     そのほかの人は黄色がかわいくないですか!」

(ものすごい適当な指示に客席困惑)

 

驚きながらも、「3階の奥は黄色で!」「何列目の人は赤で!」「そこのあなたは黄色です」とテキパキと色分けをする、すしまぷずん。

(さすが!と思いつつ、即座に反応する規律正しい客席の我ら)

 

潤「あーーー、できてる! 早く早く!!

  でっ、すっしーさんは「アイラブユー」のアイ、まっぷーさんはユー…私とずんさんが…」

(またも上級生に適当な指示)

 

寿「もう少し時間があるようなので、ずんちゃん…」

潤「なら私、ハート精査したいです!!」

(客席爆笑)

 

そこへ

真風「もうだめだーー、笑い死ぬ~(笑) 苦しい~(笑)(笑)(笑)」

潤「あっ、ゆりかさん、まだ見ちゃダメです!」

(後ろを向かされ、客席におしりを向けるトップスター)

 

…無事、ゆりかさんは❤を見ることができ

潤花ちゃんは「モンスター」と命名されていることが発表されました笑

潤花ちゃんのプリティーモンスターぶりに、もう微笑しかありません!😊

 

そして、大笑いのトークのあとは

ゆりかさんソロ「Lemon」(米津玄師)

(ファンからのリクエスが多かったそう)

潤花ちゃんソロ「君に贈る歌」(シェネル)

ゆりかさんで「まんげつの夜」(ナオト・インティライミ)

 

しっとりと皆で

「Lives In The Theater」(Hotel Svizra House』より)

 

そしてラストの曲は

「希望のいう名の光」(山下達郎)

震災や熊本県地震の話もされるゆりかさん。

その歌詞が、今、このときのゆりかさんに重なります。

 

運命に負けないで

たった一度だけの人生を

何度でも起き上がって

立ち向かえる

力を送ろう

(「希望という名の光」作詞・作曲 山下達郎)

 

ご挨拶

カーテンコールに次ぐカーテンコールのあと、最後のご挨拶では

「今止まってしまっているバウ、星組…もうすぐきっと再開できる…と聞いています!」

花組もがんばっています!」

 

本当に、ゆりかさんのファンでよかったなーと思える

『MAKAZE IZM』初日でした。

ホント、今までのヒストリーがどんどん思い出され、

以前のちょっと頼りないゆりかさんが、今はもう王者の風格さえあるかな、と。

 

願わくば、このまま楽まで完走してください!!

 

…という涙と笑いの初日だったのですが…

花組はいったん休止…

そしてまた、なんだかいやーな気持ちになることも…。

ほんと、公演休止が相次いで、こちとら気持ちがへこんでるっちゅーの。

 

でも、まだまだイズムでぶち上げていきます!

 

追記:

週刊誌の記事については、以前少し書いたのでスルーのつもりだったのですが

『MAKAZE IZM』で真風涼帆さんの言葉を直接聞きましたので

別途ブログで書くつもりでいます。…が、私の中ではもう終わりにしたいので、未定です。

 

宝塚・年末年始の事件

皆様あれまして(素で打ち間違い)

あけましておめでとうございます

このブログもどのように続けていくか、いまだ迷い中ですが

今年も探り探り書いてみたいと思います。

よろしくお願いいたします🐰

 

さて年末年始、ヅカファンはさまざまなニュースに振り回されてしまいました。

 

1.2023年月組ラインアップ追加

●主演・・・月城 かなと、海乃 美月

ミュージカル
『フリューゲル -君がくれた翼-』
作・演出/齋藤 吉正


東京詞華集(トウキョウアンソロジー
『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
作・演出/栗田 優香

…これに関しては「なるほど、うみちゃんは確実にここまでいるのだな」

ってことと

「また戦争ものですか…また悲恋? ってハートウォーミングなミュージカル!???」

と謎に思っております。

 

2.マイティ、専科へ組替え!     

花組

水美 舞斗・・・2023年4月28日付で専科へ異動

※異動後に最初に出演する公演は未定です。   

専科

梨花 ますみ・・・2023年5月1日付で月組へ異動

※異動後に最初に出演する公演は未定です。  

https://kageki.hankyu.co.jp/news/20221227_003.html

 

…これはちょっとショックですねえ。

まず専科のミト(梨花ますみ)さんは、黒木瞳真矢みきなどと同期の67期。

だいもん時代の雪組組長の際も、ときどきお疲れが見えていたので、専科でここぞというときだけご出演…(2022年全ツのように)というのがいいのかな、と思っていました。

光月るうさん、千海華蘭さんたちの退団も発表され、れーこさん(月城かなと)時代をしっかり支えるという人事だとは思うのですが。

 

そして。水美舞斗(マイティ)の専科組替えは、ショックすぎて。

もちろん、そういう噂があるのは、ずいぶん前から存じていました。

でもなあ、「れい・まい&まどか」があまりにもドンズバだったので、まだまだもう少し長いこと見ていたかったなあ。

ヤン・みき・みはる(安寿ミラ真矢みき森奈みはる)のような雰囲気がしていたのですよ。

少女漫画の主人公みたいで、歴史的大作だけじゃなくて、学校のアイドルもできて、男(役)同士の雰囲気・空気感が合っていて(決して仲良しこよしだけではない)、宝塚の時代の流れを変えそうな、ヤン・みき・みはるっぽさが、れい・まい・まどかにあると思うのです…。

 

『鴛鴦』でれいちゃんも退団して、ひとこちゃんトップになるのであろう…というウワサが席巻していますが…

もう1本くらい、キャラそれぞれが合っていて、ハマる作品を代表作となる作品をれいまいひとこ&まどか布陣でやってほしかった。

特に↓のような、少女漫画原作作品をやってほしかったなあ…。

 

しかし、現時点では、マイティの専科組替えが発表されただけですので、今後のことはまだわかりません。

願わくば、柚香光・星風まどかコンビで、今後の宝塚の歴史に残るようなはいからさんが通るを超える作品をお願いしたいです(うたかたの恋は既に名作なので)。

歌が苦手と評価されるれいちゃんですが、そのスター性、オーラ・華は類まれなるものだと思います。正直、このオーラはテレビ・雑誌サイズだと発揮できないことが多々あり、宝塚の舞台でこそ輝けることがあるので。

その、れいちゃんの隣で、かき消されずに輝ける、マイティ、まどかちゃんも、相当のスターだと私は思うのです。

 

3.元演出家・原田氏の醜聞

宝塚に限らず、私は常々、こういったスキャンダル雑誌(名前を出して、売上につながるのがイヤなので書きません)について思うところがあります。

意見の相違は勿論あると思いますので、このような個人的な意見もあるということをご理解くださいませ。

 

まず、セクハラ・パワハラは、いかなる会社・団体・関係でも許されることではありません。それは大前提です。

原田氏擁護の気持ちは1ミリもありません。チームでものづくりに関わる人として、最低の人間だと思います。

 

が、この件に限らず、私はこういったスキャンダル雑誌のやり方が好きではありません。

地道な努力を重ねて、一定の地位に上りつめた人を、ある一人のリークから、完膚なきまでに叩きのめし、二度と立ち上がれない・立ち直れないほどに、一方的に社会的に抹殺までしてしまう。

これはもう、ペンの暴力です。

「ペンは剣よりも強し」といいますが、それは剣を持たない一般大衆を不利益から救うために使うペンであって、特定の芸能人や団体を窮地に陥れるためのものではないと思っています。

一応「関係者」という形で、見えない誰かの話が「ウラ」として載っていますが、その信憑性は100%では決してありません。

「リークする側が完全に正義」「リークされた側が絶対悪」ではないことは考えておいた方が良いと思います。

 

この雑誌は、以前から何度か宝塚を取り上げ、ターゲットを叩きのめしていますが…

正直、特定の誰かではなく、OGも含め、宝塚歌劇団自体のイメージダウンを狙っているのでしょう。

なぜか?

それは宝塚が巨大マーケットであることに気づいたからですね。

そして、宝塚ファンが小さな記事でも大きな記事でも、購入して一喜一憂するから。

「宝塚の記事を書けば売れる」ということに気づいてしまったし、それをまたリークしてしまう誰かがいるということなんですよね。

宝塚に限らず、槍玉に挙げられている芸能人は、もちろん「記事を書けば売れる」から書かれているわけです。

で、リークした人は見返りをもらう。

そしてなぜか、人は「この雑誌に書かれていることは100%真実だ、書かれている人は悪だ」と思ってしまうのですよね。

 

重ねて言いますが、今回の原田氏については、全く擁護の気持ちはありません。

今回は歌劇団から異例の発表もありましたし、原田氏のした悪事はほぼ真実だとみると、最低としかいいようがありません。

被害者は勿論、

雑誌に実名を挙げられている生徒やOG、これによってネット上で名前を挙げられた生徒やOGのことを考えると、胸が痛いです。

事件が明るみに出たことで、彼は退職となり、今後、彼の仕事はほぼないとみてよいでしょう(ファンすべてを敵に回していますので)。

そして今後、劇団内でのセクハラ、パワハラの対応は確実に変わってくるでしょう。

それは良きことなのですが。

 

この件だけでなく、今まで何度もスキャンダル雑誌にリークし、歌劇団をイメージダウンさせるやり方までもが良いとは、私には思えないのです。

そしてファンが抱いてきた夢を一網打尽にすべく、次々と夢を打ち砕く、スキャンダル雑誌のやり方も。

歌劇団の隅から隅まで、すべてが「清く正しく美しく」でないことは、ほとんどのファンがわかっていること。

だけれど、夢を打ち砕く鉄槌は、リークする一個人とスキャンダル雑誌の一存で振り下ろされてよいものか、と思うのです。

 

4.コロナによる公演中止

 

年末は、上記のスキャンダルで気分が悪くなってしまいまして、

年始は明るく楽しくいきたいなと思っていた矢先、やはり出てしまいました…。

<公演中止(1月6日~1月10日)>宙組 宝塚バウホール公演『夢現の先に』
<公演中止(1月4日~1月13日)>星組 東京宝塚劇場公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』

https://kageki.hankyu.co.jp/

 

正直、私は上記期間内のチケットを持っていまして…

楽しみにしていたので、残念でしかたありません😢

 

でも、前にもチラッと書きましたが、

コロナによる中止は、もう誰が悪いわけでもなく、歌劇団を責める気持ちも全くありません…。

 

今まで宝塚は、超大型台風でも、阪急が止まらない限り(正しくは、被害が甚大だと予測されていない限り)、休演しませんでしたし、トップスターですら何事もなかったように代役を立てて、即時公演をしていました。

しかし、今後の治療法、後遺症がまだはっきりされていない感染症であり、「一人が休めばそれで済む」タイプの疾患ではないため、全体中止となるのは、しかたないと思うのです。

他の芸能人のように、名前を公表することなく、公演全体を中止するのは、生徒、ひいては歌劇団全体の将来を思いやってのことかと考えます。

 

だから…

本当にもう「みんな元気でいて!!」としかいえません。

 

今、公演中の花組、直後に公演を控えている宙組、今後の月組雪組も、

元気を心から祈っています!

 

2022年 勝手に私的宝塚大賞発表!その3 プチ追記

勝手に宝塚大賞最終回、どんどん参ります。

 

2022年 ブッ殺された!宝塚大賞…『HiGH&LOW/Capricciosa(カプリチョーザ)!!』

勝手に宝塚大賞は、宙組ハイロー&カプリチョーザ公演にしました!

公演感想は、こちら↓をごらんください。

宙組『HiGH&LOW』美とトンチキの融合

宙組『カプリチョーザ!!』アディオ、伊達男 

 

感想にも書きましたが、最初は「LDHハイローって全然知らないし…正直宙組に合うと思えない」と思っていたのですが、フタを開けてみたら、ラストには大好きな作品になっていました❤

 

宝塚で初めて聞く「♪てめえら ブッ殺されてえのかー♪」の歌詞も、今や「ブッ殺されたー❤」と思うようになってしまった(笑)。

 

さまざまな野口マジックと、サヨナラショー先取りの大介マジック、今はありがとう!

と心から思います。

ゆりかさん、潤花ちゃん、キキちゃんはじめ、宙組の面々もありがとうーーー!!

 

2022年 一番豪華で賞…『蒼穹の昴

公演感想は、こちら↓をごらんください。

pirolcool.hatenablog.com

 

まあ、これは最近感想を書いたばかりなので…。

でも今年、一番お金がかかった作品ではないでしょうか。

衣装(前半のあーさ以外)もセットも豪華でした!

ひらめちゃん退団でもあり、無事に完走できて本当に良かったです。

 

引き続き、個人賞の発表です!(勝手に)

 

新人賞…泉堂 成(宙組)

宙組ハイローで、セリフは2つしかないながら、登場シーンでバズっていたナルくん。

初見の人も「あの人、誰?」というくらいでした!

宙組は、大路りせくん、奈央麗斗くん、波輝瑛斗くん(ちなちゃん似)と新人群雄割拠で頼もしい。

 

新公の主演・亜音有星くんは、その""で『オーシャンズ11』の頃から注目していましたが、今年はもう新人というより、スターの仲間入りかも。

引き続き来年も、実力をつけつつ、男っぽさを増しつつ、頑張ってほしいです。

お姉さんの、星組蒼舞咲歩くんも、端正なお顔で引き続き注目。

同じ星組馳 琉輝くんも応援してます!

 

観たかったで賞😢…和希そら(雪組)/桜木みなと(宙組)

前回も書きましたが、2022年もコロナ禍で相次いだ中止、休止。

なかでも、雪組ODYSSEY』東京公演は直前に全中止…。

夏に梅田で公演しましたが、東京に出るはずだった、そらちゃんは、主演作『心中・公の大和路』のため、梅田は抜けています。

でもこの『心中~』も、コロナ禍のため、大幅な中止に…。

(私のチケットも散りました…)

 

ずんちゃん主演の『カルトワイン』も大きな中止に…。

配信もDVD化も危ぶまれていました。

 

のちにどちらも、公演延期・ディレイ配信や、一部特別放送などあり、本当によかった!!

(ただ、私が個人的に見られない日だったりしたのと、『心中』は何度もさまざまな再演を観ていたので、舞台を観たかったなぁ…😢)

 

鼻水熱演賞…水美舞斗(花組)

 

全ツフィレンツェに燃える』神奈川公演でのこと。

クライマックス、秘密がばれ、そしてまさかの衝撃のあのシーン(一応伏せます)…。

ヒックヒック、グスングスン…と泣きながら鼻水をすする音が会場中にこだました。

「ああ…そうよね、感極まるよね…」と、お客さんだと思った私。

グスンッグスンッ😢 グスンッグスンッ…

「え、そこまで感極まるのか…!?

いやちょっと待て、これ客じゃなくマイクの音!?

……え、マイティ!?」

 

役に入り、最高に感極まるレオナルド・マイティは、両の鼻から、ウツクシイ涙と書いて鼻水を出しておられました…。

 

この作品では、「陽気なビバビバサンバで死体踏まれないか心配賞」をひとこちゃんにも差し上げたいと思います。

 

なお、「鼻水熱演賞」は、蒼穹の昴』彩風咲奈さんにも差し上げます。(いらんわ…)

 

2022 勝手に最優秀賞…真風涼帆(宙組)

 

2022年、あくまで私の勝手に最優秀賞は、真風涼帆・ゆりかさん!!

『NEVER SAY GOOD BYE』『ハイロー/カプリチョーザと本公演も良かったのですが、東京ガーデンシアターで行われたスペシャルリサイタル『FLY WITH ME(フライ ウィズ ミー)』が、すごく良かった。

 

私個人的には、宙組組替え、二番手になった頃からのゆりかさんファンなのですが…トップになってからも勿論、去年、今年とラストに向けて、どんどん上手くなるよう、前進してらっしゃる気がして。

 

昔から、色気あるとか御曹司とかいわれてはいたものの、トップになった頃までは、

「そうかなあ…? 何か欲がない感じが出ちゃっているような…」と思っていたのも事実です。

でも、コロナ禍、トップ・オブ・トップを経て、今は、

力んでいたのが自然体(これ大事。そうすると自然にダダ漏れ出る色気)になり、観客にも組子にも、優しさと感謝1000%の慈しみの目を向けていらっしゃる気がするのです。

 

『FLY WITH ME』は、その頂点というか…。

フライ機長様も、赤軍服もかっこよかったし、初登場イーグル・コブラにも度肝抜かれたし、パン屋のゆりかちゃんもめちゃくちゃかわいいし、からの、いきなりのシトラス宙トップ変身もすごいし。

 

なにより、黒燕尾で、満月の背景にたたずんで「花鳥風月」を歌うまかキキを観て、「"尊い"ってこれだ!」と思ってしまいました。

二人からあふれ出る気品。あふれ出るお互いへの信頼感、リスペクト。あふれ出る愛情。あふれ出すぎる色気。

これこそが男役!!(落涙😢)

 

宝塚大箱でのコンサートの先駆けとなった、真矢みきさんの武道館コンサートは、全ステした私ですが、東京ガーデンシアターでのゆりかさんリサイタルを4回観て

「最初に武道館やってくれたミキちゃん、ありがとーー!!

ガーデンシアターを企画して決行してくれた歌劇団、ありがとー!

チケットやホテル、いろいろ協力してくれた友たちよ、ありがとー!

何より、こんな素敵なものを見せてくれた、まかキキ、宙組、ありがとー!」

と、感謝1000%。

6月にして、早くも私の夏が全速力で終わり、真風さん退団の覚悟が決まった感じでした。

 

 

さて大賞も発表しましたが…来年2023年に向けた賞も少しだけ。

 

奇跡に期待賞…『MAKAZE IZM』『カジノ・ロワイヤル』(宙組)

さて、いよいよカウントダウンになってきた真風涼帆さん退団…。

『MAKAZE IZM』『カジノ・ロワイヤルを残すのみとなりました。

 

真風さん・潤花ちゃん以外にも、たくさん退めちゃうのかな…。

それが宝塚の常とはいえ、寂しい気持ちが抜けません。

 

来年のチケット運がどうなるのか、どのくらい観られるのかわからないけど、願掛けとして、ここに記します!

奇跡に期待!!

 

追伸・本日12/24『カジノロワイヤル』ポスター画像公開されました!

 

絶対に退めないで!賞…願掛け『鴛鴦歌合戦』(花組)

来年の後半花組演目が決定しましたね。

『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』『GRAND MIRAGE!』

…………いや、あの、いいんだけどさ。

こないだ もしかしてまた再演!?『ベルサイユのばら』を考える で、花組に小柳先生でベルばら演ってほしいって書いたばっかりで。

そんで、オレ、今、花組が最も少女漫画が似合う組だと思うんスよ、銀ちゃん。(突然のヤスby蒲田行進曲)

れいまい+まどかで往年の少女漫画やってほしいんスよ!!

稀代の少女漫画布陣だと思うんス!!

🌸希望作品🌸

『ベルばら』(池田理代子) 新バージョンで!

摩利と新吾』または『ユンター・ムアリー』(木原敏江)

『紫子』(木原敏江)

『天まであがれ!』(木原敏江)

王家の紋章』(細川智栄子あんど芙~みん)

BANANA FISH』(吉田秋生)

『ヨコハマ物語』(大和和紀)

『天の果て地の限り』(大和和紀) まあほぼ『あかねさす紫の花』ですけど💦

 

木原敏江先生が多いのは、れいまいが、漫画と同じ顔をしてるから(笑)。

↑小柳先生、アイデアぱくってください!!

(あの、言っておくと私、BL系は全然好きではないのです。でも、摩利と新吾やバナナフィッシュは、ストーリー展開もすごくよく、少女漫画として成立するし、れいまいに合いすぎてて。上演は無理だと思うけど、扮装写真だけでもやってほしい…)

 

それなのにそれなのに、鴛鴦歌合戦て…。

『幕末太陽伝』みたいなもんですか…?

 

もう絶対絶対、その作品(歌合戦)で、主要陣一人でも退めたら許さねえからな!!!

てめえら、ブッ殺されてえのか! てめえら、後悔すんなよ!

と、脳内の山王連合会に集合かけたほどです(byハイロー)。

もう願掛けの意味で、今年ラストに書いておきます。

年の瀬ごあいさつ

長くなりましたが、2022年も、素敵な公演をありがとうございました❤

生では観られず、ブルーレイ観劇・配信観劇になったものも、ほかにも多くありました。

 

私個人的には、今年本当にいろいろあったなか、

宝塚観劇が心の拠り所になっていた部分も少なからずありました。

来年は、真風さんの退団まではとにかく一緒に疾走していきたいと思います!

このブログも縁あって始めたばかりで、今まだ手探りですが、よりよいものにできたらよいなあと。

 

私の2023年初観劇は、宙組『MAKAZE ISM』と、星組『ディミトリ/ジャガー・ビート』になる…はずです。

スカステ年末年始特集を見て、また何か書くかもしれませんが

読んでくださっている方いらしたら、

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

2023年もよろしくお願いいたします。

 

追記

2022年末、これを書いている間にいろいろ大事件が起こってしまいました💦

そちらはまた、まとめて次回書きますね。取り乱しブログを書きましたが、一旦取り下げました。

2022年 勝手に私的宝塚大賞発表!その2

余計なお世話で、2022年の宝塚を振り返る勝手な企画第2弾!

さあ、どんどん参りましょう。

 

2022年珍プレー好プレー衝撃作品大賞!!…『夢介千両みやげ』

 

大江戸スクランブル
『夢介千両みやげ』
原作/山手 樹一郎「夢介千両みやげ」
脚本・演出/石田 昌也

ショー・スプレンディッド
『Sensational!』
作・演出/中村 一徳

 

突然、衝撃作品大賞の発表です。

あえてショーなし、『夢介千両みやげ』です!

 

先行画像やポスターが出たときから「これどんな明治座公演」と思っていましたが(しかも、その時のリアル明治座が、氷川きよしさんの「これベルばら?」という公演ポスターだったので、「ポスター逆逆!!」と💦)…。

www.meijiza.co.jp

いやしかし、実際観てみたら、ポスターを軽く超える衝撃ぶり。

小田原から江戸へ、千両を持って道楽修行に出てきたボンボン・夢介(彩風咲奈)。

遊び人の若旦那・総太郎(朝美絢)と親しくなり、スリのお銀(朝月希和)と恋仲になるが、江戸の人々はいろーんな揉め事を抱えていて…!? というなんてことないストーリーですが、いやはやすごい。

個性豊かな江戸の人々が巻き起こす騒動を、夢介は“金と優しさ”で解決して行く 

と書いてあったけど、本当に金ばらまくばらまく。

 

観ながら思っていたこともあさっての方向から飛んでくる。

「まああーさは顔がいいから、こういうのも似合うな」→♪なんせこの顔、この器量♪と歌われる。

そらぴ(和希そら)、いろいろ悩みを抱えたスリの少年って、『オーシャンズ11』と一緒じゃん」→全然違う。

綾凰華ちゃん、退団なのに"悪七"って…」→吹っ切れて振り切れる。

あがちん(縣千)、遊び人の金さんてまさか」→そのまさかの遠山の金さん。

「手品…この芸人さんたちの曲は…」→お察しの通り「オリーブの首飾り」。

もうまさに、♪あっぱれあっぱれあっぱれ夢介!!

 

こんなにナマる主人公(小田原ってそんなにナマってませんが…)と、こんなに都合のいいストーリーは、『ザッツ・レビュー』(1997年・花組)以来かと思ったけど、ザッツ以上にメーター振り切ってるぜ、夢介。

 

私が観劇した日は、コロナ関連で休止明け、期せずして初日になってしまったのですが…この前来たのは、『ネバセイ』の楽前日…。たった2週間弱で、こんなに違う!?

同じ劇場、同じ時刻(1幕終了)に、かたやスペインの戦争、圧が強すぎる感動のコーラス「ONE HEART」、かたや千両をばらまき、「よよよい!よよよい!あっぱれ夢介!

おら、白昼夢を見てるんだべか…宝塚ってすんげぇなと思ったべ…。

 

初日挨拶では、雪組恒例のかけ声「どっせい!」もあり、人生初の宝塚に夢介を観てしまった、学校行事で来ていた女子高生たちも、夢を見ているかのように「どっせい!」とこぶしを振り上げていました。

雪組……恐ろしい子!!(白目)

わざわざこの原作を持ってきたダーイシ先生……恐ろしい子!!(白目)

 

あっ、ショーはね、楽しかったですよ!

そらちゃんがすごく頑張っていたし…。

でもね、夢介の威力で、ショーの記憶、すごく薄いの…。『Sensational!』より、夢介がセンセーショナルだったのよう。

いやしかし、この後発表された、そらぴの別箱『心中・恋の大和路』……いや、もう演者も客も全員が「夢介に借りたら解決するのに!!」と思ったことでしょう。

もうなんなら『ネバセイ』も『ギャツビー』も、夢介いたら、悲劇は起こらず、解決したかもしれない。

 

なんせこの顔♪ではなく、なんせ、いまだかつて宝塚で、「金で全てを解決する、気は優しくて力持ち金持ち」なヒーローがいただか? いや、いねえ!

友たちとの会話で、いまだに「夢介」がよく使われるほど、夢介について熱く語ったこの公演に、勝手に衝撃作品大賞を差し上げるべ!

 

夢と現実賞…『めぐり会いは再び/Gran Cantante』

ミュージカル・エトワール
『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』
作・演出/小柳 奈穂子

 

レビュー・エスパーニャ
『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』
作・演出/藤井 大介

 

ムラでは108期生の初舞台でしたが、やはりコロナ関係で半分くらい休止…😢。

実は、108期に高校時代の友人のお知り合いがおり、音楽学校に合格した時から応援していたので、とても残念でした。

が、星組に配属され、新公でなんとお役もついたりして! 本公演でも、どこにいるかをチェックするまでもなく、自然に目に入り、とっても有望なのではないかと思っています。

年末現在、2023年の初詣ポスターになることが決まり、ますます楽しみ!(シカシ、友人の知り合いという遠い関係で、ご本人には会ったこともないですし、こちらが勝手に有望視しているだけです)

 

で、本編ですが…

前2作も星組でやっており、同じルーチェという役を、本人・礼真琴・こっちゃんが演じるというのも夢がありますよね。この公演で退団の天寿光希さん、音波みのりさんも…。この頃からファンだった方には感無量でしょう。

ストーリーも、ユメユメしく、かわいらしく、アンジェリーク舞空瞳・なこちゃんもお人形さんのようにかわいらしい!

私は星組では、オンブル役の綺城ひか理・あかさんを観てしまうのですが、ロナン・極美 慎くんのお父さん役とは!! でもとてもシブくてカッコいいお父さんでした。

あと、双子のカストルポルックス稀惺かずと末裔くんと詩ちづるちゃんは二人とも、初舞台からずーっとやっぱり華があって目を引きますね。

しつこいようですけど、戦争ものより、ちょっと小粋でユメユメしい方が好き!

 

ショーは、スペインがテーマの情熱的な展開で、『哀しみのコルドババレンシアの熱い花』、「炎の妖精」(汀夏子さんの持ち歌!!)など、懐かしい歌も散りばめられ、お芝居に続き、美穂圭子さんはじめ歌ウマさんの歌を聴きつつ、熱いダンスも堪能。

瀬央ゆりあ・せおっちの『NINJIN娘』(トシちゃん・田原俊彦さんの曲ね)、闘牛に目が行きましたが…

パレード、ウワサの片翼の羽根に目がクギヅケ! 天使なの!? 片翼だけの天使または翼の折れたエンジェルなの?(古)

え、え、前代未聞ですよね、この羽根…。

…いやーー、そこまでするかぁ…。ちっちゃくてもいいから両翼、背負わせられなかったか…。

 

お芝居もショーも、ユメユメしく、宝塚っぽい作品だと思ったけど、最後の最後がいちばんある意味、現実的で宝塚っぽかったとは…。(絶句)

 

みんな心身健やかでいてほしいで賞…『巡礼の年/Fashionable Empire

ミュージカル
『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』
作・演出/生田 大和

ショー グルーヴ
『Fashionable Empire
作・演出/稲葉 太地

 

もーね、しかたないんですけどね…。

東京公演、私は4回取ってたんですけど、全部中止になっちゃったんですよ…😢

ムラ楽配信と東京楽配信は観ました。

千両さえあればなあ…(違!!)。

 

柚香光・れいちゃんのリストは、自由ででも脆くて、天才的だけど危なっかしくて、れいちゃんそのもの(※イメージ)って感じだし、ピアノは超絶技巧だし、星風まどかちゃんとウフフキャッキャッするところは、「おいおい、もううたかたの恋かよ!?」ってツッコミ入れたくなったし、水美舞斗・マイティショパン永久輝せあ・ひとこサンドの関係もグッときたし…。

 

ショーおしゃ帝は、特にラビリンスの風呂(本当かどうかわからないが、友談)…。

なんかもう肌に近い色の衣装で、れいまいが二人でぐるぐるぐるぐる回って、なんなん、もう。回りすぎて二人でバターにでもなるつもり!? けしからんシーンだな、まったく。(ニヤニヤ(〃艸〃))

 

何か、でも、この頃、イロイロあることないことネットやらなんやらに書かれていましたが…。

コロナ禍で大変な中、花組は勿論、他組も皆さん、よりよい舞台を、たとえ一度でもいいから、観客に観てもらいたい!!っていう一心で作り上げてると思うのですよね。

退団者もいるわけですし、自分も仲間もみんなで舞台に立ちたい!と。

コロナ禍になってから、中止になった悔しさ、辛さ、一度でもできた喜びが、千秋楽に涙となる方も多いです。

そんなジェンヌさんの気持ちを考えると、この状況の中、ジェンヌもスタッフも自分も元気で、一度でも見られたら奇跡だなって。

やはり私は、宝塚に夢と希望と元気をもらっていると感じるので、奇跡はホントにありがたいです。

そんな奇跡をめざしてる現状で、あることないこと舞台と関係ないことでファンが大騒ぎするのは悲しいなー。

 

コロナの話でいうと、もういまや、演者含め関係者がコロナになっちゃうのはしかたないです。

でも「じゃあ代役で上演すればいい」とかは、個人的にはちょっと違うかなあ…。

(勿論、ケガとかほかの病気で休んで代役はしょうがないことですが)

誰か1名から、劇場中に蔓延するかもしれない。逆もまたしかり、お客さんからスタッフにうつしてしまうことだって。それに、コロナがどういう後遺症があるかも定かではない現在、しっかり治るまで憂いなく休んでほしい、という気持ちもあります。

宝塚歌劇団顧客満足度指数で1位になるのは、お客さんのことを第一に考えている+商品=生徒のことも第一に考えているからからでは、と思います。

顧客満足が高い企業、1位は「宝塚歌劇団」 10年以上業種別で1位を取り続けている企業は?:エンタメ・ホテルが多数 - ITmedia ビジネスオンライン

 

この公演も、生では観られなかったけど、配信で二度見れて、そこはありがたかったな。

それと、飛龍つかさくん、音くり寿ちゃんたち退団者のためにも、一日だけでも上演したい!という花組歌劇団の気迫も感じられました。

 

リストのような(※あくまでイメージ)れいちゃん、そして花組の皆さん、どうかどうか、過剰な責務や罪悪感を感じすぎることなく、自分を責めすぎることなく、身も心も健やかでいてほしい。

これからも、自由でのびのびとした舞台を観たいです。

 

綺麗なおバカさん賞…『グレート・ギャツビー

 

三井住友VISAカード ミュージカル
グレート・ギャツビー
-F・スコット・フィッツジェラルド作“The Great Gatsby”より-
脚本・演出/小池 修一郎

 

これは、私、杜けあき・カリンチョさん主演の1991年初演と、瀬奈じゅん・アサコ主演の2008年再演も観ているのですが、そういうお客さん結構いると思うので、「またもや、れーこ(月城かなと)さん再演か…比較されてちょっとかわいそう」と最初思ってしまいました。

 

なぜなら、初演華麗なるギャツビーは、別段当時の雪組のファンじゃなかった私ですら、今も心に残る名演だったんですよね。

芝居巧者だったカリンチョさんはもちろん、ジョージ・ウィルソン役・古代みず希さんの、疲れてしまって、全てが見えなくなった男の名演がとても心にしみました。

若くて健やかなニックの一路真輝さん、いかにもイヤな男・トムの海峡ひろきさん、まだまだ若手下級生だったのに貫禄のウルフシェイムをやりきった高嶺ふぶきさん、のちに大物になる感を出したビロクシーの轟悠さん…

そして、なにより…これが退団公演だった、デイジー鮎ゆうき・アユちゃんが似合い過ぎていた!

繰り返しますが、それまで別にアユちゃんがいいと思ったことはなかったのですよ。

でも、好きとか嫌いとかを超越して、あのお芝居の中で、全てを手に入れたギャツビーがずっと追い求めていたデイジー、「綺麗なおバカさん」になりきらざるを得なかったデイジーが、そこにいたんです。

今でも、あのラストシーン、アユちゃんの美しすぎる横顔が忘れられません。

 

その後、フィッツジェラルドの原作本、アサコ再演、ロバート・レットフォードの映画、ディカプリオの映画も観たのですが、総合的に思い出すと、やっぱりアユちゃんの横顔が、全てを物語っていたなあ…と思ってしまっていました。

 

でも…『華麗なるギャツビー』(映画邦題でもある)からグレート・ギャツビーにタイトル変更になった理由として、イケコ先生は

「愚かな生き方をした偉大な男」

という意味もこめられていた、と何かで読みました。

 

そう、ギャツビーの生き方は、全然「華麗なる」でもなく「グレート」でもなく、ホントに愚か。おバカさん。たった一人の女のために、子供の頃から努力して勉強して、築いてきた人生を棒に振っちゃう…。

イケコ先生はじめ、男性諸氏は特に「自分にはできない愚かさ」にロマンを感じちゃうのかもしれないですね。フィッツジェラルドものって、大体そんな感じ。

そう考えると「綺麗なおバカさん」てむしろ、ギャツビーのことか!?

それなら、れーこさんはぴったりだ!

若き日の美しいギャツビーの輝く瞳、シャツを投げるシーンの楽しそうな、でも暗い瞳、全てを投げうって刺されていくギャツビーが取り戻す輝く瞳。

そのあたり、とても美しいれーこさんが、目の演技で演じられていました。

 

まぁ…綺麗なオバカさんに「♪なるわ、なってみせるわー♪」の曲は、新曲のようですが、ちょっといただけなかったかなあ…。

(大体、イケコ先生の歌詞は、オブラートなく直截的すぎるので…)

 

性格よろしくない色男トム(鳳月杏)、真面目な人がキレると怖いウィルソン(光月るう)、貫禄いっぱい、歯をキーホルダーにするウルフシェイム輝月ゆうま)、本当はきっと誰より若く、誰よりゴルフがうまいであろうに包み隠す?ニック(風間柚乃)と、さまざまな男たちも魅力的。

 

やっと上半期終わった…。

さらにスピードアップして、また次回。(まだやるんかい)

 

2022年 勝手に私的宝塚大賞発表!その1

2022年ももうすぐ終わろうとしています。

すごく個人的には、今年は本当にいろいろあった年でした。

ここ15年くらいの中で、いちばん変化があった年かもしれません。

また機会があれば、折々に書いていこうと思います。

 

今回は、2022年に私が観た宝塚公演を中心に、勝手な賞を進呈いたします!

(マジいらんわってゆー)

今年も、コロナ禍の影響が大きく、公演中止・休止が相次ぎましたね…。

観客にも、歌劇団にも、そしてジェンヌさんたちにも辛い一年だったと感じます。

そんな中でも、舞台では常に笑顔のジェンヌさん、夢を見させてくれた宝塚に愛をこめて…💞

 

笑って泣いてまた号泣賞…『元禄バロックロック/The Fascination』

忠臣蔵ファンタジー
『元禄バロックロック』
作・演出/谷 貴矢

レビュー・アニバーサリー
『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
-花組誕生100周年 そして未来へ-
作・演出/中村 一徳

 

私の2022年最初の観劇は、東宝花組でした。しかもまだ松の内、友会さんが親友になってくれて、良いお席に!

(その後日、取っていたお席は次々と消えていったのですが…😢 楽近くに再度観られました)

 

バロックロックは…最初あらすじなど読んだときは「これ絶対トンチキなヤツ!」と思っていたのですが(失礼)、意外に(失礼)、私的にはとてもよかったです。

パラレルワールド的に、ところはエド、将軍ツナヨシ(音くり寿)の世、コウズケノスケ(水美舞斗)やクラノスケ(永久輝せあ)、タクミノカミ(聖乃あすか)が登場する忠臣蔵の世界にタイムスリップも加わり、主役クロノスケ(柚香光)とキラ(星風まどか)が織りなす、まさに夢物語といったところ。

まず、セットや背景が美しい。衣装も和洋折衷で、色や素材もかわいい。それに合わせ、メイクや鬘も、時代ものっぽくなく、現代的でした。

特に、クロノスケとキラが花火を見るシーンでは、花火の背景に遊ぶ2人、恋をする2人がとても微笑ましく、美しく、新しい宝塚のラブストーリーという感じが伝わってきました。

壮大な物語や大宣伝がなくても、こういうユメユメしくウツクしい、笑顔になれるような作品、大好きです。

 

ファシネは…花組誕生100周年を記念して作られたショー。

ムラでの公演中、私は花組月組100周年記念の外部公演『Greatest Moment』にハマりにハマって、号泣号泣また号泣でしたので…

当然、「花」に特化したファシネにも、泣く笑う泣く笑うと忙しい。

サザンクロス・レビュー』で真矢みきさんが演った"食中花"を妖しく踊るれいちゃんに魅せられ、懐かしい「花」をテーマにした歌に酔いしれ…。

 

なにより、かつて大浦みずき・ナツメさんを中心に、ひびき美都さん、安寿ミラさん、真矢みきさんなど錚々たるメンバーで踊った"ピアノ・ファンタジー"!! 私はムラだけでなく、ニューヨークでこれを踊るナツメさんを観て、誇らしさと感動で、泣きすぎてコンタクトレンズラジオシティミュージックホールで二度落としたほどです。

バーンスタインの「ラプソディ・イン・ブルー」に乗せ、白燕尾と黒いダルマで踊るそのシーン…。セットはわずかなピアノの鍵盤だけ。ホリゾントまでいっぱいに使った、ダイナミックで洗練されたダンスです。

れいちゃんはじめ、まどかちゃん、マイティひとこちゃんたちが美しく踊るその刹那、私は本当に、今は亡きナツメさんが見えた気がしました。スポットライトが照らされ、舞台から少し浮いた中空に、あの日と同じナツメさんが踊っていました。

れいちゃんがナツメさんに見えた…とかではなく、彼女たちとは別に、ナツメさんの魂も身体も、舞台に見えた(気がした)のです。

その後、この公演をもって専科に異動する高翔みず希さんが、ナツメさんにいただいたカフスを付けて歌う『ル・ピエロ』(大好きな安奈淳さんの!!)の「僕の愛」も

「♪君を見つめている 遠くにいるときも 君は知らないかも 熱い僕の胸のうち」

と、まるでナツメさんのことのようで…😢

そして『テンダー・グリーン』より、ナツメさんの持ち歌で今は宝塚の名曲となった「心の翼」

「♪体の傷より 痛む心よ 共に生きてる命の 親しみをもて」

さっきからずっと涙腺崩壊していますが、もう号泣号泣また号泣。右隣の友よ、左の知らない人よ、ホントすまん…っていうくらい泣いたが、友も隣の人も泣いていた😢。

 

ナツメさん邂逅ばかりしてしまいましたが…、れいちゃん、まどかちゃん、マイティ、みんな、難しかったであろう名シーンを見事に再現し、そして新しく前進していく姿が感じられて、私は大変にうれしかったのです。ああ、花組は永遠だな…と。

 

勉強になりま~す!賞…『今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING』

ミュージカル・キネマ
今夜、ロマンス劇場で
原作/映画「今夜、ロマンス劇場で
脚本・演出/小柳 奈穂子

ジャズ・オマージュ
『FULL SWING!』
作・演出/三木 章雄

 

ロマ劇は…同名の映画を舞台化。映画では、モノクロ映画の世界と、現実世界を彩りで表していたので、舞台ではどうなるものか、行けばわかるさ(突然の猪木)と思っていたのですが…。

モノクロ映画っぽい映像から、それが等身大の舞台になって、シルエットが重なり合うという、舞台ならではの素敵な演出!! さすが小柳先生と思いました。

主演の月城かなと・れーこさんと、海乃美月・うみちゃんのトップコンビお披露目公演だったのですが、もう前年もその前もずっと組んでいらしたので、お披露目と思えない安定感。

れーこさんは、♪その美貌が役に立つと~という役ではなく、いつも夢見てはいるけれど、自己嫌悪もたくさんある、マイナス志向の助監督・健司(映画では坂口健太郎さん)。何か、それがすごく良かった。

皇帝や死の帝王ではなく、インドの悪人でもなく、普通のちょっと昔の日本人。私たちと同じ、悩みを抱えた人。そんなある意味普通すぎて難しい役ですが、れーこさんが演じると輝きを持っていました。

映画では、老齢の健司を加藤剛さんが演じていらして、遺作となってしまったのですが…。加藤さんがあまりにも品があり、美雪役の綾瀬はるかさんといらっしゃる幸せそうな顔がとても素敵でした。少しでも良いので、れーこさんに演じてほしかったなあ。(舞台ではぼかしてあり、年齢の変化を違う人々が演じていました)

 

うみちゃんは、日本版オードリー・ヘップバーンのような美雪役を上手く演じていましたが、美雪は親しみがありながらも「この世のものではない」人なので、そのあたりが出るとよかったですね。

 

特筆すべきは、俊藤さん!!  映画では北村一輝さんが演じていて、連獅子のまま車を運転するワ、爆発ではじけるワ、おかしなスターを大真面目に演じる面白さが、それこそ爆発していましたが、鳳月杏・ちなちゃんが大真面目にやってくれました! 

あの「悪霊退散」がついた羽根姿をアクスタにしたいくらいです(笑)。勉強になりま~す!(彩音星凪くんも目立ってました!)

 

あとは舞台キャラの大蛇丸(暁千星)と従者(天紫珠李礼華はる)もいい味出してましたし、狸吉(蓮つかさ)・虎衛門(英かおと)・鳩三郎 (柊木 絢斗)のトリオも印象に残りました! 私の中では「鳩三郎はしゃべれないで賞」を差し上げたいです(笑)。

 

それからラスト…映画もそうだったのですが、夢か現実かわからないけれど、夢のようなドレスを着て、おしゃれした人々、もう亡くなった人々も出てきて、大団円…みたいな終わり方って、すごく宝塚に合っていると思いませんか。

『ロマ劇』も、『タイタニック』も蒲田行進曲も…。

この「夢か現実かわからないけど、楽しく美しい終わり方」っていうのが、バチコンと宝塚にハマると思うのです。

蒲田行進曲』も楽しく観たので、いつか『タイタニック』も観れるとよいなあ…。

 

ロマ劇がものすごく長くなってしまいましたが、

フルスウィングは…ジャズのよく知っている曲が散りばめられ、体感15分くらいでした。

何かすごく忙しい「♪魂のフルスゥイング~」も帰りがけに歌えるよい曲!

ただ全ツ『ブラックジャック 危険な賭け/FULL SWING!』 のところにも書いたのですが、「マイウェイ」は私世代前後の人々には「ちょっとカンチガイしたおっさん上司(課長・部長クラス)がカラオケで歌う曲」としてインプットされているので、「マイウェイかよ!!」とツッコミました(笑)。

友推しの結愛かれんちゃんも、ダンスがかわいかっこよく、これからもっと見たかったのに…。

でも三木先生らしさが詰まった、小粋なショーでした!

 

戦争はイヤで賞…『NEVER SAY GOODBYE』

 

ミュージカル
『NEVER SAY GOODBYE』
-ある愛の軌跡-
作・演出/小池 修一郎
作曲/フランク・ワイルドホーン

 

月組に続き、宙組公演。

ムラ公演は、コロナ関係で半分くらい休止になってしまったこの公演、東京は争奪戦の人気でしたね。

 

スペイン・バルセロナで行われる人民オリンピックで出会った写真家ジョルジュ(真風涼帆)と作家キャサリン(潤花)。外国人の彼らだったが、闘牛士・ロメロ(芹香斗亜)と出会い、ファシズムと戦い、スペイン内戦に参加することとなる…というお話。

 

初演は和央ようかさん・花總まりさんのサヨナラ公演で、真風涼帆さんたち92期の初舞台公演だった作品が、真風さんのサヨナラが近づいた今、主役として再演…というドラマティックな幕開けとなりました。

私は初演も観たのですが、その時は、和央さんの体調が大変だったことや、タカハナコンビも、これで最後…というような感慨深さがあり、ワイルドホーンさんの曲がすばらしいということしか覚えていないくらい。

 

というのも…

戦争ものは嫌いなんですよ!!  正直に言おう、

宝塚では夢を見たいのです。戦争は見たくないのです!!

 

今回、ウクライナ侵攻が始まり、そして毎日それは増してゆき…連日の戦争報道の中で、コロナ禍で沈んだ心が、もっと暗くなっていくのを感じていました。

ごく個人的には、残務処理がやっと終わり、長年勤めた会社を辞め、体調整えつつある頃で、ムラ宙組休止のニュースにも心を痛めていました。

 

「新しい時代を築こう!」という革命や、戦争から帰ってきて苦労したけど幸せになった…的なものは、まだ許せるのですが…。

戦争に行くこと、戦いに参加することが美徳であるような表現は、宝塚では観たくない…と個人的に思っています。

私は、戦争について語るつもりは毛頭なく、政治的発言をするつもりもありません。

ただ、大切な人を置いて、戦いに参加して、結果もう二度と会えないストーリーは、現実世界で実際に行われていて、それを夢を見にきている宝塚で観たくない、というだけです。

(なので、この作品だけでなく、「男は戦いに行くことを潔しとして、女が残される戦争もの」は概して好きではありません…)

 

とはいえ…と、公演の話に戻りますが、

ワイルドホーンさんの楽曲はすばらしく、特に宝塚の名曲として歌われている「ONE HEART」は、さすがコーラスの宙組!!  その圧がすごかった!!

この曲、コロナ禍が始まって公演休止しているときに、スカステの特別企画で、和央ようかさんと当時のトップさん(望海風斗、珠城りょう、真風涼帆、礼真琴、柚香光)で歌われ、勇気をもらったことが記憶に新しいのですが。

それを真風さんが大幅に上昇した歌唱力で歌われ、感動でした。

 

主要陣は言わずもがなの好演。

コマロフ役、専科の夏美ようさんはさすがの悪役ぶり。ある場面のために、それまではあえて「引き」の演技もすばらしい。

歌唱力で見せたのは、ラ・パッショナリアの留依蒔世さん、市長の若翔りつさん。

そしてもちろん、エレン役・天彩峰里ちゃん。

水音志保ちゃん、亜音有星くん、奈央麗斗くんと、若手に大きな役がついて、それをきちんと演じていたこともよかったですね。

 

それから、フィナーレ。

ムレータ(闘牛で使う布)を使った男役のダンスも迫力!!

初演にも、ムレータを使う場面はあったのですが、今回は、ゆりかさんの銀橋から、大階段まで、ぐるんぐるん回していて、キキちゃんが言っていた通り、ホントに飛んでいくんじゃないかという大迫力!

 

楽曲、フィナーレはとてもよく、宙組の皆さんはコロナで休止の分、熱気あふれ、日を追うごとにの迫力が増した熱い公演でした。

 

わわ、3作品で長くなってしまいました。

次回スピードアップで続きます!

もしかしてまた再演!?『ベルサイユのばら』を考える

突然、本当に~♪、何の前触れもなしに始まりますが、前回のブログ、

自己紹介と好きな宝塚作品 でも書きましたように、私の人生の分岐点は、9歳で出会った少女漫画の金字塔ベルサイユのばら』(池田理代子先生)

ほぼ全て暗記するほど読み込み、9歳で「自由、平等、博愛…フランス革命…」とブツブツつぶやいたり、11歳でツヴァイクの『マリー・アントワネット』を読み始めたり、20代でフランスに行ったときは、ゆかりの地を巡る旅をしたりもしていました。

『ベルばら』に出会って、フランスに死ぬほど憧れ、歴史が好きになり、宝塚ファンになり歴史文学作品を読み始め、オスカルの思想にも思いを馳せ…。

『ベルばら』に出会ったから、9歳で私は大人の扉をそっと開けたのでしょう。

私のその後の人生の全ての原点です。

大人になってからも、年に1回、革命記念日(7月14日)あたりに読み返しては涙するくらい。

 

勿論、関東でやる理代子先生の展覧会などは全て行く→ほぼ持っているのにグッズ買う→もったいなくて使わないので溜まる…という悪循環をルフランする私。

誕生50周年記念 ベルサイユのばら

先日のベルばら誕生50周年記念 ベルサイユのばら 東京も勿論行ってまいりました。

verbaraten.com

東京、大阪は会期が終わり、来年は高知会場が決まっています。

これからの方は、ネタバレ注意。

 

入口の大きなタペストリーは今回のテーマイラスト。
六本木ヒルズに立ち、エッフェル塔ならぬ東京タワーを臨むオスカル様たちがすばらしい。上には黒い騎士も! 右のコーナーでは、プロカメラマンのカメラのほか、お客さんのスマホでも撮影してくれます。私はプロの写真も買ってしまいました。1,500円。
撮影OKなのは宝塚の衣装や、相撲のまわし(!)など。宝塚コーナーのベルばらポスターも撮ったのですが、念のため掲載はやめておきます💦

東京ではコラボカフェにオスカル様パフェも登場!たぶんフランス国旗をモチーフにしているかと。オスカル様はウエハースになっていて、もったいないけど食べられます。

今回の展覧会では、メインは勿論、ベルばらの原画です。50年前、当然全て手描きで描かれたオスカル様がすばらしい~! 理代子先生の原画は、修正のホワイトがほとんどないのですよ。そして、スクリーントーンも少なく、カケアミやベタなど細かい背景も手描きが多く、オスカル様の瞳の輝きなども手描きです。

当時は24歳だった理代子先生(天才か)、連載途中で美大の方にデッサンなどを教えていただいたとのことで、1巻と比べると5巻以降のデッサン力が飛躍的に上手くなっていらっしゃるのが、原画でもしっかり拝見できます。

撮影OKコーナーは、上記の等身大キャラクターのほか、文化服装学院の生徒さんが作られたオスカル様の最初で最後のドレスや、宝塚「ベルばら」の衣装、シャンシャン、全公演ポスター、全公演キャスト表なども。
懐かしくて、ついついひとつひとつ目で追ってしまいました。

たぶん、サーッと見ると最短30分くらいで見れそうですが、私は、ミュージアムショップも含め、3時間半いました…(笑)。

 

まあ前も書きましたが、私は原作漫画第一主義、オスカル様一択の大ファンです。そこを踏まえて、次項お読みください。

 

宝塚の『ベルばら』考

そんな、人生を変え、宝塚との出会いとなった宝塚版『ベルばら』ですが…

社会的ブームになった昭和版も、平成版も、ちょいちょい脚本・演出がいただけない…。

勿論、まず『ベルばら』を宝塚で演るというのは、天才発想(読者のお手紙きっかけとのことですが)なのですが…。

植爺植田御大には申し訳ないが、ここがいただけないってところを、最近観てませんが、思い出して書いてみます。

とにかく、原作にないセリフや場面なのですが。

●オスカル様がたまに女っぽくなる→名場面"今宵一夜"で「今宵一夜、アンドレ・グランディエの妻と呼ばれたいのです…」とか、オスカル様なら言わねーし!!(荒ぶる) 

これを「~呼ばれたいのだ」と変えていた安寿ミラオスカルは神、いやヘブライ語で神と剣だと思います。

そのほか、何かあると「アンドレー」とアンドレに甘えたり頼ったり、それはホント、マジやめて!! 最初からアンドレに頼るような方なら、衛兵隊にも入らないし、ルソーも読まないし、バスティーユも起こらないから!!

 

●オスカル様が急激にポエム子守歌で諭す→2001年星組版だけかもですが。反抗する衛兵隊に、「♪人は皆幸せに~」とか、ナゾのポエム調子守歌で諭しだすオスカル様。催眠効果のある子守歌なのか、みんな泣き出したりして、ぽーっとなってオスカルのいうことを聞き出す…。宗教か!

 

このあたりの場面…漫画では、衛兵隊がアベイ牢獄に送られそうになり、それを止めたいオスカルになおも反発する衛兵隊、オスカルは

「だが力でおまえたちをおさえつけることになんの意味がある!? 

おまえたちの心まで服従させることはできないのだ

心は自由だからだ!

と訴えます。

そこからオスカルと衛兵隊の絆が結ばれていき、ついに革命前夜、パリにてオスカルはこう言います。

自由であるべきは心のみにあらず!!

人間はその指先1本 髪の毛1本にいたるまで

すべて神の下に平等であり 自由であるべきなのだ

 

これこそが、池田理代子先生がいちばん書きたかったセリフであり、いちばん好きなシーンと公言していらっしゃいます。

ナゾポエムでなく、この↑セリフを入れろ!!

 

オスカル様が求めているのはアンドレのみにあらず!!

貴族でも平民でも、人間はみな自由であるべきなのだ

ということを信じて革命に身を投じているのですよ。

このあたりのことを、宝塚版でも「♪おれたちゃマヌケな衛兵隊」という、ヒサンな歌を歌う前に、きちんと入れてほしい。

 

ベルサイユ宮殿のオスカルファンの夫人がうるさい→悶絶しそうなモンゼット夫人、失神しそうなシッシーナ夫人はじめ、夫人連がオスカルオスカル、王妃様王妃様と、常に一列になって、一歩前に出て説明セリフを言うシーンが多い。しかも、時代おくれのギャグを取り混ぜたりする。ホント、夫人連いらないわ。

確か岸香織さんはモンゼット伯と夫人を早変わりで演じていたような…。いや、それ要る!???

1990年の花組公演(大浦みずきさんフェルゼン編)では、のちにトップになる姿月あさとさん、紫吹淳さんあたりも夫人をやらされてました…。いや若手男役の無駄遣い!!

 

トンデモセリフがある→昭和初演では、アンドレと黒い騎士(ベルナール)の決闘のシーンで「稚児の剣法、受けてみよ!」。稚児? フランスで稚児?

平成版では、オスカルが説得しようとするブイエ将軍「釈迦に説法だ!」。釈迦? フランスで釈迦?

平成版フェルゼン編、アントワネットにベルサイユ宮殿で兄・王太子、妹・王女がすがる場面。「♪こまどりが鳴いている~」(こまどり??)  アントワネット「こまどりも、平和、平和と鳴くことでしょう…」平和、平和…? フランスで平和?

(たぶん「peace,peace(ピーピー)」と英語読みを意識されてるのでしょうが、フランス語で「平和」は「paix()」。日本語もフランス語も当てはまらないし、原作にもない)

大体、この兄王太子と妹王女…ダレ? アントワネットの子は、第一子マリー・テレーズ、第二子ルイ・ジョセフ(子供の頃、革命前に夭逝)、第三子ルイ・シャルル。兄と妹なんていない…。

なんかもう、原作にないナゾのセリフは世界観壊すのでやめてほしいです。

 

ナゾの人形ステファン大活躍→原作には出てこないのですが、フェルゼン編では、ラスト近くになって、ナゾの「ステファン」という人形(ビスクドール)が突然出てきて大活躍。アントワネットが子供の頃からかわいがっていた設定なのですが…。漫画では、フランス降嫁の時、オーストリアのものはレース1本すらも身につけることが許されなかった…とされているので、人形なんて持てなかったと思いますし。

革命の時にメルシー伯がオーストリアから持ってきたのなら、他にもっと持ってくるものあっただろう! てか亡命も許されなかったのに、人形て!

で、ラストもこれをフェルゼンに渡し、「王妃様~!!」……無駄に目立つステファン。

ちなみに漫画では、というかツヴァイクマリー・アントワネット』でも、ミュージカル「マリー・アントワネット」でも、指輪を贈り合ったことが記されていたかと思います。

フェルゼンからは「いっさいが私を御身がもとに導く」アントワネットからは「臆病者よ 彼女を見捨てる者は」と刻まれた指輪。

なんで指輪が人形になったのか、それが代々使われていたのか、ホントにナゾ…。

 

ベルナールとロザリーが画策する→ベルナールとロザリー、のちの理代子先生の漫画『エロイカ』や『ベルばら続編』にも登場するワケアリ夫婦ですが、少なくとも宝塚ベルばらの時に、いろんな画策したり、ジャルジェ邸に忍び込んだりはしなーい!!

 

あろうことか、知らない間にオスカルが死んでいた→フェルゼン編全ツで、オスカル様の壮絶な最期"バスティーユ"の名場面をすっ飛ばし、なぜかスウェーデンにフェルゼンを呼びに行くジェローデル(それもナゾ)が「オスカルは死にました」…フェルゼン以上に客席が「えーっ!?」ですわ。

 

オスカル、アントワネット、フェルゼン以外が主役になる→『ベルばら』の主役はこの3人。そう、最初とラストに出てくる「1755年11月2日 オーストリアに…」のモノローグが出てくる3人とされています。

アンドレ単体もどうかと思うのに、ベルナールとかジェローデルを主役にしないで~!!

(近年の続編では外伝的に、ベルナール・ロザリー、ジェロが主役の漫画も存在しますけど…あくまで本編は主役3人)

 

ハアハア。他にもいっぱい、ヘンなところはあるのですが、とりあえず。

とにかく、原作漫画の世界観、キャラ設定を変えない脚本にしてほしいです。

でも初演からの歌「心のひとオスカル」

(♪ブロンドの髪 ひるがえし 青い瞳のその姿…♪)

なんかは、原作モノローグをとてもうまく使った歌詞ですし、このあたりは、後世まで引き継いでほしい歌ですねー。

 

宝塚でまた再演!?

2022年、今年は漫画の『ベルばら』誕生50周年記念で展覧会など開かれましたが、

2024年は宝塚の『ベルばら』上演50周年になるそうです。

 

これは…きっとやるよね…。

とビクついている諸氏も多いのではないでしょうか。

 

しかし植爺植田先生は、なんと2023年1月1日で90歳!!

ここはひとつ、後進に道を譲ってはいかがでしょうか。

 

"バスティーユ"は、あのままでもよいです。歌舞伎のように、あの場面で自動的に泣けるように、私のカラダはプログラミングされてしまったので。

上記をはじめ、脚本・演出を大胆に変えてほしいです。

 

私の勝手提案は

脚本演出は、小柳奈穂子先生!!ルパン三世』『はばたけ黄金の翼よ(全ツ版)』『天は赤い河のほとり』『はいからさんが通るなど、数々の漫画をうまーくまとめあげている小柳先生!! 『天河』なんて、30巻あるコミックスを1幕にまとめてらっしゃいます。『天河』も『はいからさん』も、衣装もセリフも"漫画から出てきた人々"だったので、かの『ベルばら』もうまーくまとめてくださるのでは?

 

思いきって1幕ものに!→『ベルばら』といえば豪華な2幕もの…。しかし、♪ごらんなさいごらんなさい…の小公子や、上記に書いた夫人連や、ナゾの間延び画策なども多く、みんな途中で寝てしまうことも…。

もう思いきって、しょっぱなの昭和初演と同じく1幕ものにしてはいかがでしょうか!?

 

今、再演するとしたら!? キャスト大予想(希望)

 

●誰がやる?→ここが思案のしどころですが、原作ファンの私としては、2022年12月現在、花組一択です!!

花組🌸新版オスカルとアンドレ

・オスカル…柚香 光

アンドレ水美 舞斗

・アントワネット…星風まどか

・フェルゼン…永久輝せあ

・アラン…聖乃あすか

・ロザリー…星空 美咲

・ベルナール…帆純 まひろ

…とか!

れいちゃんには、ぜひトップでオスカルをやっていただきたい。

ご本人も宝塚グラフで演りたい旨をおっしゃっていたような。

そしてマイティとがっつり組んでいただきたい。

 

私的には、ぜひ…と思うのですが、他の組でも考えてみます。

ただ2022年12月現在なので、ちょっと予測がつかない組も…。

 

月組🌙フェルゼン編

・フェルゼン…月城 かなと

・アントワネット…海乃美月

アンドレ鳳月 杏

・オスカル…風間 柚乃

れーこさんオスカルにちなちゃんアンドレも考えたのですが…うーん、この組はやっぱりトップコンビかなー。

でも、おだちんとても好きなのですが、オスカルはなー…。

 

雪組❄フェルゼン編

・フェルゼン…彩風咲奈

・アントワネット…夢白あや

・オスカル…朝美絢

アンドレ和希そら

朝月希和・ひらめちゃんがいたならアントワネットにぴったりだったと思いますが、夢白ちゃんはトップ娘役にこれからなるところなので、荷が重そう。

オスカルはそらぴも新公でやったので、観てみたいですが、ここはやはりあーさに。そらぴならきっと年上であるアンドレも上手く演じられると思いますが…。(妄想)

 

星組🌟???

なこちゃんのアントワネットは想像つくのですが、こっちゃんのフェルゼンはちょっと違うし…。でもこっちゃんオスカル・なこちゃんロザリーも、私的には違う…。

ありちゃんオスカル? せおっちアンドレ?…うーん…。

トップこっちゃんが、なんでもできるけど、ベルばらには向いていないかも…。

まあ、『1789』やるし、もうそれで!!

 

宙組🌌???

真風さんがいる時なら

・フェルゼン…真風涼帆

・アントワネット…潤花

アンドレ芹香斗亜

・オスカル…桜木みなと

・ロザリー…天彩峰里

・ベルナール…紫藤りゅう

…とか考えてたのですが、現在、真風さん・潤花ちゃんは退団が決まり、次のトップも発表されていない状態。特にトップ娘役については、予測がつかないところです。

(芹香・天彩でよいのではと思っております)

キキちゃんは、オスカルはもうできない・やらない説もありますが…。

昔の花組アンドレをされた朝香じゅんさんに似ていると思うので、アンドレとオスカル編でもよいかも。

 

とてつもなく長くなってしまいましたが…

ベルばらへの熱い思いを綴ってみました。

なんだかんだいっても、ベルばらは、宝塚の歴史や在り方を変えたすごい作品だと思います。

それだけに、もし再演するのであれば、内容を再検討して、「またベルばらかー、嫌だなあ」とファンに思われないように、していただきたいと切に願います。

 

自己紹介と好きな宝塚作品 

ブログを始めて1か月。

ほぼ自己紹介をしていなかったので、長くなる&年バレの予感ですが、してみます。

ヅカファンの自己紹介って「初観劇は?」「好きになったきっかけは?」「ご贔屓は?」に尽きると思いますが…(笑)。

 

阪急沿線生まれ、初観劇は

私の場合…阪急沿線生まれ。祖母も母も宝塚ファンだった、関西によくある三代目ファン。

初観劇は…🌟『我が愛は山のかなたに』(初演)。

昔からヅカファンだった祖母が、きっと宝塚を見せたかったのでしょう。(今はなき)「宝塚ファミリーランドに連れていってあげる、宝塚も見せてあげる」と言われて行きました。

幼稚園の頃なのですが、わずか5年以内の人生初めての遊園地・ファミリーランドよりも、人生初めての劇場・宝塚大劇場に興奮したことをはっきり覚えています。

きらめくシャンデリア。赤いじゅうたん。初めての生のお芝居。初めての「非日常」。

途中で、同行したいとこが気分が悪くなり、ショーを見ずに出たことを、いまだに人生初のショックとして覚えているくらい。

そして、その後は、阪急沿線なので「いつも駅や電車にあるポスターは、タカラヅカだったんだ!」という、日常の宝塚をなんとなく感じていたのですが…

 

私にとっての「人生の分岐点」は9歳の頃に訪れました。

そう、漫画ベルサイユのばらとの出会いです。

 

『ベルばら』との出会い

幼稚園の頃から漫画好きで、当時「りぼん」「別マ」を読んでいたのですが、ある日、親友のノゾミちゃんに借りた『ベルばら』を読んで大感激!!

親に「寝なさい」と電器を消されても、トイレの灯りで立って読み続け、翌日にはおこずかいでコミックス8巻から買うという。

うわごとのように「オスカル様…オスカル様…」とつぶやく私に、ノゾミちゃんは「ベルばらって今、宝塚でやってて、すごい人気やねんて!」と言うではありませんか。

宝塚!? 宝塚って、あの幼稚園の時に行った宝塚!? 駅のポスターの宝塚!?

フラフラと駅のポスターを確認しに行くと、今まで全く気づかなかったのに、駅の売店にあった(さすが阪急沿線)「歌劇」「宝塚グラフ」が、ピカーッと後光がさすように目に入ってきたのです。

 

当時、コドモの私はあまり気づいていなかったのですが、宝塚の「ベルばら」は大ブームで社会現象のようになっていたのでした。

おかげで、宝塚に目覚めてすぐに、NHKでのベルばら中継を見たり、関西地方でやっていた毎週の番組「ザ・タカラヅカ」を見たり、歌劇・グラフをむさぼり読んだり、実況のレコードを買ったり、私のヅカファン度は、光の速さで加速していきました。

お写真やテレビを見て、安奈 淳・オトミ様、麻実れい・ターコさんのファンになったのもこの頃です。

 

ただ、ベルばらブームのおかげで、宝塚のチケットは取れなくなり

翌年になって、祖母と母も「やっと娘もヅカファンになった!」とツテをたどってチケットを取りまくり、毎月のように、怒涛の観劇となるのでした。

🌸花組『あかねさす紫の花』(初演)

を観て、10歳にして万葉集を読み始めたり、

🌙月組長靴をはいた猫』『バレンシアの熱い花』(初演)

を観て、今も名曲として歌い継がれている「瞳の中の宝石」の「♪愛している 愛している…♪」を聴いて耳まで真っ赤になって照れたりしておりました。

 

そんな時…花組『ノバ・ボサ・ノバ』(再演)をNHKで観て、金属バットで殴られたような衝撃を受けたのです。

「歌と踊りと少しのストーリーでこんなに人を感動させられるんだ!!」「これが舞台なんだ!!」

ビデオも家になかった時代、たった一回の放送で、私は主題歌を覚え、涙し、笑い、衝撃を受けていました。

全てを吸収する多感な時期に、私は『ベルばら』と『ノバ・ボサ・ノバ』に出会ったことで、人生が大きく変わったのだと確信してしています。

(今年に入って見たオトミ様の歌う「シナーマン」には、また新たに感激)

 

その後、13歳まで私の生活のすべては、ベルばらと宝塚でした。

関西から関東への引っ越し、安奈淳さんの退団、両親の離婚、中学進学などを経て、ちょっと宝塚と距離を置いた後…

高校に入って、アニメ『ベルばら』の再放送で友人と盛り上がり、

「今度、宝塚でターコさんと遥くらら・モックさんが、また風と共に去りぬやるんだって! 観に行こうよ」

という一言から、私は小学生時代を大きく上回る、超ヅカオタ時代に突入するのでした。

好きなジェンヌさんと作品

てなわけで…

●好きになったきっかけ…🌸『ベルサイユのばら』(花組初演・安奈淳オスカル)

●好きなジェンヌさん

第一期コドモ時代…🌸安奈淳

         ❄麻実れい

第二期超ヲタ時代…🌸大浦みずき

           🌸安寿ミラ

           🌸真矢みき

                                🌙久世星佳

第三期静ヲタ時代…🌙🌸🌌❄水夏希

第四期静ヲタ現在…🌌真風涼帆

         🌸柚香光

(以上敬称略/なんとなく私の系譜がおわかりでしょうか…。

もちろんこのほかにも好きな方、たくさんいらっしゃいます!)

 

●金属バットで殴られたような衝撃作品

全組ベルサイユのばら』→やはり私を宝塚に引きずり込んだ作品だから。平成ベルばらでは、安寿ミラさんのオスカルに「オスカル様が本当にいた!」と号泣。水夏希さんオスカルは「ビジュアル的に最高!」と、真矢みきさん退団後、ちょっと魂の抜けていた私を宝塚に引き戻し、朝海ひかるさんオスカルは、祖母を亡くして悲しみのさなかにあった私に、3時間の夢と至福の時をくれました。「やっぱり宝塚ってすごいよね、おばあちゃん」と思えました。

🌸『ノバ・ボサ・ノバ』(再演)

🌸風と共に去りぬ(続演)→宝塚初演が決まった時、『あかねさす~』で万葉集を読んだように小学生にしてマーガレット・ミッチェルの原作を読破。『ガラスの仮面』のように、花組版の全ての歌とセリフを覚える。舞台というよりも、私を大人の文学作品に誘ってくれた。その後の再演にも感動。

🌸『ショー・アップ・ショー』→大浦みずきナツメ様の伝説の黒燕尾に完全にやられる。ヤンミキコンビは既に好きだった。「夢って現実の世界で観られるんだ…」と思い、観劇回数が2ケタを初めて超えた作品。併演の遥かなる旅路の果てに』も好きだった。

🌙『ME AND MY GIRL』(初演)→笑って泣いて、心が温かくなる!舞台そのものに感動し、「一度ハートを失なったら」で自然に涙していました。その後、全ての再演(本公演のみ)も勿論観劇。

エリザベート(初演)→全てが今までの宝塚と違い、舞台の持つ素晴らしさ、恐ろしさに震えた作品。初見は、ムラ大劇場での立ち見でしたが、本当にバットで殴られたかと思うような衝撃の感動で、全く足が痛くならなかった。その後、勿論、全ての再演を観ていますが、やはり、初演の感動は忘れられず…。

 

●木製バットで殴られたような好きな作品(たくさんあるけどチョイス)

🌸『フォーエバー!タカラヅカ』、『ジタン・デ・ジタン』、『ザ・フラッシュ!』高汐巴・ペイさん時代からナツメさん時代の花組のショーはほとんど好きですが、中でも上記の『ショー・アップ・ショー』とこのあたりが大好きです。特に、ムラはもちろんニューヨークまで観に行った『フォーエバー!』、全ての場面が高度で美しかった『フラッシュ』は忘れられません。

🌸『メランコリック・ジゴロ/ラ・ノーバ!』(初演)→ムラの初日から東京楽まで、涙と笑いの連続の毎日。こんなに幸せで楽しい日々が、人生の中でどれくらいあるかな…という公演でした。そんな風に思わせる、宝塚って偉大だなー。特に東京公演中、トップのヤンさんが休演した期間も花組の熱気がすごかった…。

🌸『硬派・坂本龍馬!』『Ryoma』真矢みきさん主演の別箱作品。私はコレを観るまで、坂本龍馬に特に興味がなかったのですが、ミキさんの龍馬がとてもよくて、司馬遼太郎の『竜馬がゆくを読んでから、坂本龍馬自体のファンになってしまいました。それ以来、今でも、高知も行く、長崎も行く、鞆の浦にも行く、自分の出生地・京都に行ったひにゃ、家のお墓参りと同じくらい龍馬のお墓参りにも行くっていう、武田鉄矢並みのファンぶり。龍馬になりきり、龍馬と出会わせてくれたミキさんと、幕末好きの石田先生にも感謝。

🌸エデンの東/ダンディズム!』真矢みきさんトップ披露作品。「ヤンミキコンビ」として人気でしたが、ミキさん単体でも、ペイさん時代から、ずーーーーっとファンだったので、もう嗚咽嗚咽、ただ嗚咽。特に『ダンディズム!』は『ネオ・ダンディズム!』『モア・ダンディズム!』と引き継がれる名作となったことも心からの喜びです。

🌸はいからさんが通る(本公演)→コロナ禍となり、宝塚も4カ月完全休演。こんなこと、戦時中以来初めてだったのではないでしょうか。華やかな夢を失い、閉塞していたファンの心を、明るくしてくれたのが、解禁となった『はいからさん』。その前の別箱公演もですが、本当に漫画から出てきたような人々、大正ロマネスク、笑いあり涙ありのこの公演は、私の心を照らしてくれました。宝塚ファンでよかった!

🌌『アナスタシア』→6~7年ぶりにムラ遠征する何日か前に、タイトルロールのアナスシタシアを演じるトップ娘役・星風まどかちゃんの組替え発表…。10年ぶり以上にSS席での観劇は涙であふれました。優れた歌曲とともに、やはりコロナ禍でふさいでいた気持ちに寄り添う作品でした。

🌌シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-/Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』→宝塚ファンになる直前、8歳の頃からホームズにハマり、ずっとホームズ全集を読みふけっていました。22歳で初めて行ったロンドンでは、ベーカー街221Bに自分がいるという喜びで、その場でグルグル回り続け、パリとベルサイユ宮殿では漫画のセリフをブツブツつぶやき続けるという、モリアーティ並みの狂気をはらんだ私(笑)。大好きな真風涼帆さんが!!大好きなホームズを!! デリシューは大好きなパリがテーマ!!と狂喜乱舞。 その期待に全て応えてくれる、佳作だったと思います。

 

 

自己紹介としては長すぎますが、ちこっと作品紹介も触れたということで、ご容赦を。

今年の生観劇は私は終わってしまったので、次回は、私の原点『ベルばら』にもう少し触れたいと思います。