自己紹介と好きな宝塚作品
ブログを始めて1か月。
ほぼ自己紹介をしていなかったので、長くなる&年バレの予感ですが、してみます。
ヅカファンの自己紹介って「初観劇は?」「好きになったきっかけは?」「ご贔屓は?」に尽きると思いますが…(笑)。
阪急沿線生まれ、初観劇は
私の場合…阪急沿線生まれ。祖母も母も宝塚ファンだった、関西によくある三代目ファン。
初観劇は…🌟『我が愛は山のかなたに』(初演)。
昔からヅカファンだった祖母が、きっと宝塚を見せたかったのでしょう。(今はなき)「宝塚ファミリーランドに連れていってあげる、宝塚も見せてあげる」と言われて行きました。
幼稚園の頃なのですが、わずか5年以内の人生初めての遊園地・ファミリーランドよりも、人生初めての劇場・宝塚大劇場に興奮したことをはっきり覚えています。
きらめくシャンデリア。赤いじゅうたん。初めての生のお芝居。初めての「非日常」。
途中で、同行したいとこが気分が悪くなり、ショーを見ずに出たことを、いまだに人生初のショックとして覚えているくらい。
そして、その後は、阪急沿線なので「いつも駅や電車にあるポスターは、タカラヅカだったんだ!」という、日常の宝塚をなんとなく感じていたのですが…
私にとっての「人生の分岐点」は9歳の頃に訪れました。
そう、漫画『ベルサイユのばら』との出会いです。
『ベルばら』との出会い
幼稚園の頃から漫画好きで、当時「りぼん」「別マ」を読んでいたのですが、ある日、親友のノゾミちゃんに借りた『ベルばら』を読んで大感激!!
親に「寝なさい」と電器を消されても、トイレの灯りで立って読み続け、翌日にはおこずかいでコミックス8巻から買うという。
うわごとのように「オスカル様…オスカル様…」とつぶやく私に、ノゾミちゃんは「ベルばらって今、宝塚でやってて、すごい人気やねんて!」と言うではありませんか。
宝塚!? 宝塚って、あの幼稚園の時に行った宝塚!? 駅のポスターの宝塚!?
フラフラと駅のポスターを確認しに行くと、今まで全く気づかなかったのに、駅の売店にあった(さすが阪急沿線)「歌劇」「宝塚グラフ」が、ピカーッと後光がさすように目に入ってきたのです。
当時、コドモの私はあまり気づいていなかったのですが、宝塚の「ベルばら」は大ブームで社会現象のようになっていたのでした。
おかげで、宝塚に目覚めてすぐに、NHKでのベルばら中継を見たり、関西地方でやっていた毎週の番組「ザ・タカラヅカ」を見たり、歌劇・グラフをむさぼり読んだり、実況のレコードを買ったり、私のヅカファン度は、光の速さで加速していきました。
お写真やテレビを見て、安奈 淳・オトミ様、麻実れい・ターコさんのファンになったのもこの頃です。
ただ、ベルばらブームのおかげで、宝塚のチケットは取れなくなり
翌年になって、祖母と母も「やっと娘もヅカファンになった!」とツテをたどってチケットを取りまくり、毎月のように、怒涛の観劇となるのでした。
🌸花組『あかねさす紫の花』(初演)
を観て、10歳にして万葉集を読み始めたり、
を観て、今も名曲として歌い継がれている「瞳の中の宝石」の「♪愛している 愛している…♪」を聴いて耳まで真っ赤になって照れたりしておりました。
そんな時…花組『ノバ・ボサ・ノバ』(再演)をNHKで観て、金属バットで殴られたような衝撃を受けたのです。
「歌と踊りと少しのストーリーでこんなに人を感動させられるんだ!!」「これが舞台なんだ!!」
ビデオも家になかった時代、たった一回の放送で、私は主題歌を覚え、涙し、笑い、衝撃を受けていました。
全てを吸収する多感な時期に、私は『ベルばら』と『ノバ・ボサ・ノバ』に出会ったことで、人生が大きく変わったのだと確信してしています。
(今年に入って見たオトミ様の歌う「シナーマン」には、また新たに感激)
その後、13歳まで私の生活のすべては、ベルばらと宝塚でした。
関西から関東への引っ越し、安奈淳さんの退団、両親の離婚、中学進学などを経て、ちょっと宝塚と距離を置いた後…
高校に入って、アニメ『ベルばら』の再放送で友人と盛り上がり、
「今度、宝塚でターコさんと遥くらら・モックさんが、また『風と共に去りぬ』やるんだって! 観に行こうよ」
という一言から、私は小学生時代を大きく上回る、超ヅカオタ時代に突入するのでした。
好きなジェンヌさんと作品
てなわけで…
●好きになったきっかけ…🌸『ベルサイユのばら』(花組初演・安奈淳オスカル)
●好きなジェンヌさん
第一期コドモ時代…🌸安奈淳
❄麻実れい
第二期超ヲタ時代…🌸大浦みずき
🌸安寿ミラ
🌸真矢みき
🌙久世星佳
第三期静ヲタ時代…🌙🌸🌌❄水夏希
第四期静ヲタ現在…🌌真風涼帆
🌸柚香光
(以上敬称略/なんとなく私の系譜がおわかりでしょうか…。
もちろんこのほかにも好きな方、たくさんいらっしゃいます!)
●金属バットで殴られたような衝撃作品
全組『ベルサイユのばら』→やはり私を宝塚に引きずり込んだ作品だから。平成ベルばらでは、安寿ミラさんのオスカルに「オスカル様が本当にいた!」と号泣。水夏希さんオスカルは「ビジュアル的に最高!」と、真矢みきさん退団後、ちょっと魂の抜けていた私を宝塚に引き戻し、朝海ひかるさんオスカルは、祖母を亡くして悲しみのさなかにあった私に、3時間の夢と至福の時をくれました。「やっぱり宝塚ってすごいよね、おばあちゃん」と思えました。
🌸『ノバ・ボサ・ノバ』(再演)
🌸『風と共に去りぬ』(続演)→宝塚初演が決まった時、『あかねさす~』で万葉集を読んだように小学生にしてマーガレット・ミッチェルの原作を読破。『ガラスの仮面』のように、花組版の全ての歌とセリフを覚える。舞台というよりも、私を大人の文学作品に誘ってくれた。その後の再演にも感動。
🌸『ショー・アップ・ショー』→大浦みずき・ナツメ様の伝説の黒燕尾に完全にやられる。ヤンミキコンビは既に好きだった。「夢って現実の世界で観られるんだ…」と思い、観劇回数が2ケタを初めて超えた作品。併演の『遥かなる旅路の果てに』も好きだった。
🌙『ME AND MY GIRL』(初演)→笑って泣いて、心が温かくなる!舞台そのものに感動し、「一度ハートを失なったら」で自然に涙していました。その後、全ての再演(本公演のみ)も勿論観劇。
❄『エリザベート』(初演)→全てが今までの宝塚と違い、舞台の持つ素晴らしさ、恐ろしさに震えた作品。初見は、ムラ大劇場での立ち見でしたが、本当にバットで殴られたかと思うような衝撃の感動で、全く足が痛くならなかった。その後、勿論、全ての再演を観ていますが、やはり、初演の感動は忘れられず…。
●木製バットで殴られたような好きな作品(たくさんあるけどチョイス)
🌸『フォーエバー!タカラヅカ』、『ジタン・デ・ジタン』、『ザ・フラッシュ!』→高汐巴・ペイさん時代からナツメさん時代の花組のショーはほとんど好きですが、中でも上記の『ショー・アップ・ショー』とこのあたりが大好きです。特に、ムラはもちろんニューヨークまで観に行った『フォーエバー!』、全ての場面が高度で美しかった『フラッシュ』は忘れられません。
🌸『メランコリック・ジゴロ/ラ・ノーバ!』(初演)→ムラの初日から東京楽まで、涙と笑いの連続の毎日。こんなに幸せで楽しい日々が、人生の中でどれくらいあるかな…という公演でした。そんな風に思わせる、宝塚って偉大だなー。特に東京公演中、トップのヤンさんが休演した期間も花組の熱気がすごかった…。
🌸『硬派・坂本龍馬!』『Ryoma』→真矢みきさん主演の別箱作品。私はコレを観るまで、坂本龍馬に特に興味がなかったのですが、ミキさんの龍馬がとてもよくて、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んでから、坂本龍馬自体のファンになってしまいました。それ以来、今でも、高知も行く、長崎も行く、鞆の浦にも行く、自分の出生地・京都に行ったひにゃ、家のお墓参りと同じくらい龍馬のお墓参りにも行くっていう、武田鉄矢並みのファンぶり。龍馬になりきり、龍馬と出会わせてくれたミキさんと、幕末好きの石田先生にも感謝。
🌸『エデンの東/ダンディズム!』→真矢みきさんトップ披露作品。「ヤンミキコンビ」として人気でしたが、ミキさん単体でも、ペイさん時代から、ずーーーーっとファンだったので、もう嗚咽嗚咽、ただ嗚咽。特に『ダンディズム!』は『ネオ・ダンディズム!』『モア・ダンディズム!』と引き継がれる名作となったことも心からの喜びです。
🌸『はいからさんが通る』(本公演)→コロナ禍となり、宝塚も4カ月完全休演。こんなこと、戦時中以来初めてだったのではないでしょうか。華やかな夢を失い、閉塞していたファンの心を、明るくしてくれたのが、解禁となった『はいからさん』。その前の別箱公演もですが、本当に漫画から出てきたような人々、大正ロマネスク、笑いあり涙ありのこの公演は、私の心を照らしてくれました。宝塚ファンでよかった!
🌌『アナスタシア』→6~7年ぶりにムラ遠征する何日か前に、タイトルロールのアナスシタシアを演じるトップ娘役・星風まどかちゃんの組替え発表…。10年ぶり以上にSS席での観劇は涙であふれました。優れた歌曲とともに、やはりコロナ禍でふさいでいた気持ちに寄り添う作品でした。
🌌『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-/Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』→宝塚ファンになる直前、8歳の頃からホームズにハマり、ずっとホームズ全集を読みふけっていました。22歳で初めて行ったロンドンでは、ベーカー街221Bに自分がいるという喜びで、その場でグルグル回り続け、パリとベルサイユ宮殿では漫画のセリフをブツブツつぶやき続けるという、モリアーティ並みの狂気をはらんだ私(笑)。大好きな真風涼帆さんが!!大好きなホームズを!! デリシューは大好きなパリがテーマ!!と狂喜乱舞。 その期待に全て応えてくれる、佳作だったと思います。
自己紹介としては長すぎますが、ちこっと作品紹介も触れたということで、ご容赦を。
今年の生観劇は私は終わってしまったので、次回は、私の原点『ベルばら』にもう少し触れたいと思います。